2023 年のアカデミー賞で歴史を作った 5 つの瞬間
今年の授賞式では、初ノミネートの二人が初の受賞者となり、2 人の女性が受賞して歴史に名を残しました。
ジョナサン・ケ・ホイ・クアン(Ke Huy Quan) が初のオスカーを受賞
ジョナサン・ケ・ホイ・クアン(Ke Huy Quan)は、Everything Everywhere All at Onceでのパフォーマンスにより、
初オスカーとなる最優秀助演男優賞に輝きました。
カムバックスターとなるKe Huy Quanは、家で見守っていた84歳の母親を含む、彼の強力なサポーターに感謝の意を表し、
感謝の気持ちを紡ぎました。
「ママ、アカデミー賞とったよ!!」
続けて、
「このような話は映画でしか起こらないと言います。私にそれが起こっているとは信じられないです」
と、数十年前にインディ・ジョーンズやグーニーズでスターになった元子役は語った。
「これが、これが、アメリカンドリームだ!」
ジェイミー・リー・カーティスがオスカー初受賞
ジェイミー・リー・カーティスは、長年ハリウッド スターとして活躍する俳優ですが、今回初のオスカー最優秀助演女優賞を 受賞しました。
ミシェル・ヨーが主演を務める本作は、倒産寸前のコインランドリーを経営する主人公エブリンが、世界と家族を救うため並行世界(マルチバース)にはびこる悪に立ち向かう物語。アカデミー賞では最多10部門11ノミネートされており、キー・ホイ・クァンの助演男優賞に続く受賞となった。
ジェイミー・リー・カーティスはトニー・カーティスとジャネット・リーというハリウッドスターを両親に持ち、1978年に「ハロウィン」で映画デビュー。その後もホラー映画へと立て続けに出演し、“スクリーミングクイーン”の代表的な女優として知られる。1994年の「トゥルーライズ」ではゴールデングローブ賞の主演女優賞を獲得した。
「私がこれまで制作してきたジャンル映画をサポートしてくださった何千、何十万というすべての人々へ。
私たちは一緒にオスカーを獲得しました!」
カーティスは、夫、娘、エージェント、映画の監督であるダニエルズ (ダニエル シャイナートとダニエル クワン)
に個別に感謝することに加えて、オスカーにノミネートされた故両親を祝いました。
そして、黄金のオスカー像を持ってステージから降りる前に
「アカデミー賞とったわよ!」
と叫んで、スピーチを終えました。
オスカーを2つ獲得した初めての黒人女性、ルース・カーター
ルース・カーターは、2 つのオスカーを獲得した最初の黒人女性になりました。
2019 年にマーベルの「ブラックパンサー」の作品で衣装デザインのオスカーを受賞した最初の黒人となったカーターは、
映画の続編「ワカンダ フォーエバー」で認められました。
彼女はスピーチの中で、監督のライアン・クーグラーに感謝し、最近101歳で亡くなった自分の母親の世話をするよう、
故「ブラックパンサー」スターのチャドウィック・ボーズマンに頼んだ.
「またお会いできてうれしいです」とカーターはステージに上がると言いました。
「黒人女性というスーパーヒーローを認めてくれたアカデミーに感謝します。彼女は耐え、愛し、克服し、この映画に登場するすべての女性です。彼女は私の母です。先週、メーブル・カーターが先祖になりました。この映画は、この瞬間のために私を準備しました。チャドウィック、ママの世話をしてください。Ryan Coogler さん、Nate Moore さん、お二人のビジョンに感謝します。私たちは共に、文化の表現方法を再形成しています。マーベル ファミリー、ケヴィン ファイギ、ヴィクトリア アロンソ、ルイス デスポジト、そして彼らの天才の武器庫に感謝します。私はこれを、ワカンダとタロカンの衣装を表現するのに手と心を尽くした多くの献身的なアーティストと共有しています. これは私の母のためです。彼女は101歳でした。」
ブレンダン・フレイザーが初オスカーを受賞
ブレイン・フレイザーは、「「ザ・ホエール」(4月7日公開)のブレンダン・フレイザーが主演男優賞を初受賞した。
「ハムナプトラ」シリーズの主演などで知られ、ハリウッドの表舞台からは長らく遠ざかっていたフレイザーだが、
“復活”を改めて印象づけることとなった。
本作は、「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督がメガホンをとった人間ドラマ。
劇作家サム・D・ハンターによる舞台劇を原作に、死期の迫った肥満症のチャーリー(フレイザー)が、
娘との絆を取り戻そうとする姿を描く。
272キロのチャーリーに扮したフレイザーの衝撃的なビジュアルは、毎日4時間の特殊メイクと、
5人がかりで着脱しなければならないほど重いファットスーツで作り上げた。
壇上に上がったフレイザーは、目を赤くさせながら「信じられません」と驚きの表情。スタジオのA24やダーレン・アロノフスキー監督、脚本のサム・D・ハンター、同部門の候補者らに「皆さんのおかげです。“ホエール”のような大きな心を持っています」と感謝。
「30年前にこの仕事を始め、物事は簡単には進まず、受け入れがたい事態にも陥りました。だから、このように認められたことに、ただただ感謝しています。まるで私は潜水調査をしているようで、水面まで続く気泡のつらなりを、私の人生の一部である、まるで息子のような人たちが見守り続けてくれました」と話してから、家族らの名前を呼び、最後まで「感謝しています」と謝意を述べていた。
ミシェル・ヨーがアジア人女性として「初」となる主演女優賞を受賞
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨーが主演女優賞に輝いた。
ヨーは主演女優賞を受賞した初めてのアジア人俳優となり、2002年のハル・ベリー以来21年ぶりの非白人系俳優の同賞受賞となった。
時空を行き来し、哲学的要素も盛り込んだストーリーで迫真の演技を見せたヨー。
プレゼンターのジェシカ・チャステイン、ハル・ベリーからオスカー像を受け取り、胸に手を当て、一息をついてから受賞への喜びの言葉を紡いた。
「私と同じ見た目の子どもたち、そして今日この受賞式を見ているみなさんへ。これは希望であり、新たな可能性を示しました。夢というのは実現するということの証明です。
そして今後は女性の皆さんに“あなたは旬の年齢を過ぎた”なんてもう言わせません。
ダニエルズ、A24や関係者の皆さん無くしてはここにいることはできませんでした。
それと同時に、この賞を私の母、そして世界中の母親たちに捧げたい。彼らはスーパーヒーローです。彼らがいるからこそ私たちが存在できる。私の母は今84歳です。マレーシアで家族と一緒に見てくれています。愛しているよ、このアワードを持ち帰るからね。私がキャリアを始めた香港の大家族全員、私の手本となり、ここまで歩んでこれる足を持たせてくれたことに感謝しています。アカデミーありがとうございます!これは歴史的な瞬間です」
オスカーで【RRR】ナトゥダンスも披露!
今回、歌曲賞にノミネートされている大ヒットインド映画『RRR』の劇中歌「Naatu Naatu」(ナートゥ・ナートゥ)の生パフォーマンスがも披露された。
会場には、楽曲を歌唱するラーフル・シプリガンジとカーラ・バイラヴァに加え、20名以上のパフォーマーが登壇。
ステージ上には、ウクライナのマリア宮殿で撮影されたナートゥダンスのシーンが再現され、生披露された高速ダンスに会場からはスタンディングオベーションが贈られた。